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続きですが、ものすごく短いですっ。(それに中途尾半端で終わってますし…)
それでも、よろしければ。 本日はひとり言はおもしろいお話がないので、お休みします。 あれからずっと部屋の中に篭ったきり出て来ないが、もう寝てしまったのだろうか? 廊下をウロウロしているあたり、既に怪しいヤツと化していた椎名だったが、どうにも彼女のことが心配で仕方がない。 というか、何かをやらかしそうで気が気でないのだ。 『あの…こういうのは初めてなんですけど、私にもできるでしょうか』 不意に話し声が聞こえ、どこかに電話を掛けているのだろうか? 椎名は片耳に手を添えてドアにピッタリと貼り付けた。 『年齢は24歳です。え?スリーサイズですか?』 スリーサイズって。 おいおい、どこのどいつと話してるんだ。 『87-59-88。えっ、何カップか?』 何々?87の59って、見た目以上にナイスバディの持ち主だったか。 なんて感心している場合じゃない。 まさか、いかがわしい店にでも出入しようとしてるんじゃあるまいな。 『一応、Cカップで───』 バーンっ。 ドアが開いたと同時に勢いよく突然入って来た彼は、ベッドの上でハートマーク柄のパジャマに身を包み、アヒル座りしていた可恵の手からいきなり携帯電話を奪い取ると「すみません。この話はなかったことに」そう言って有無も言わさず電源ごと切った。 「バカもんがっ!!何も知らないお嬢が、なんつーところに電話を掛けてるんだっ」 バカもんって、あなたにそこまで言われる筋合いないわよ。 その前に勝手に部屋に入らないでっ、不法侵入で訴えるからっ。 可恵は少しの間、無言のまま鋭い視線で睨み返す。 「バカもんって、あなたは何様よ。ここは私の部屋です。勝手に人の部屋に入らないで」 「だから、鍵を掛けろと言っただろうがっ」 逆ギレしてどうする。 どう考えても矛盾しているが、この際、危ない道に逸れないよう正す方が先決だ。 それにしても、お風呂に入ったのだろう髪にはタオルを巻いて、すっぴんだったが、それがまた妙に色っぽかったりもして。 相当、僕の頭の中もいかれはじめているようだ。 「どこに掛けてたんだ?怒らないから正直に言ってみろ」 「怒ってるじゃない」 「あのなぁ」それ以上言葉が続かず、椎名は髪をガシガシとかき上げながら、どっかとソファーに腰掛けた。 「怒ってないから」 ウソばっかり、目が怒ってる…。 「キャバクラ」 正直に言ってみろというから言ったのにこの落胆ぶりはなんなのか。 いくら求人誌を見たって、未経験者が何をやっても勤まるはすがない。 両親が知ったら、どんなに嘆くことだろう。 とはいったって、適当に嫌なやつでもほんのちょっと我慢すれば、手っ取り早くお金が入るこの仕事しかないでしょう。 でなきゃ、こんな居候生活から抜け出せやしないんだから。 「アホか」 「バカの次は、アホ呼ばわり?」 「だって、そうだろう?仕事なんてしたことないヤツが、安易に考えそうなことだっての」 「勝手に決めつけないで。どうして、やったことないなんてわかるのよ」 「あ?それは」 彼女からは一切素性を聞いていないことになっているのを危うく忘れそうになった。 ホテル王のお嬢様だと知っていることは、もう少し伏せておかなければ。 「見ればわかる。僕を誰だと思ってるんだ」 誰って、お金持ちの傲慢男でしょ? 心の中で悪態をつく。 ふんっだ。 To be continued... BACK/NEXT ひと言を下さった方へのお返事です。 お手を拝借にひと言を下さって、ありがとうございます。 お手を拝借にひと言を下さって、ありがとうございます。 PR |
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